A界隈/A界隈とは何だったのか?

7.May.2016 / 阿佐ヶ谷市街地・ザムザ阿佐ヶ谷  Tokyo
13,14.Nov.2016 / at京都大学 西部講堂 Kyoto

PROJECT
DETAILS

経済活動の拡張に応じて再分割を繰り返してきたA界隈は、いまやテーマパークさながらの様相を呈している。そこでは不安を喚起させるものは直ぐさま強制的に排除されるであろうし、その暴力を誰しもが柔らかく認めているだろう。しかし理念的な根拠を欠いたまま強引に配置された秩序は、選択して体験する自己能力の喪失を招き、やがて拡大する混沌を予感しているのではないのか?排除と許容の境界線上に立ちその空間を身体化する。それは空虚な表層に覆い隠された自由と平等の実相を無意識のなかに構造化することである。

ーーーーーーーーーー

2016年5月、東京阿佐ヶ谷にて行われた『A界隈』公演は、劇場と公共空間を回遊する大々的な市街劇でした。公共空間の境界を身体そのもので炙り出していくそのパフォーマンス行為は、出演者自身のみならず、観客や一般通行人、警察や企画に関わった様々な人たちの間で物議を醸し出し、あらゆる次元における「境界」というものを垣間見る公演となりました。言葉もしくは批評の不在という現代的な問題をまえに、我々はどのようにパフォーマーとしての自分自身と向き合い、社会との関係性を築いていけば良いのか? 「公共性」とは一体何なのか? 秩序の裏側には何があるのか? 強化される監視社会のもたらすものは何なのか? 残された数々の疑問を投げかける公演となりまりました。

INFO

A界隈公演

DATE:2016/5/7(Sat.) 18:30 open 19:00 start

PLACE: 阿佐ヶ谷市街地・ザムザ阿佐ヶ谷  

A界隈とは何だったのか?公演

DATE:2016/11/13(Sat.)-14(Sun.) 18:30 open 19:00 start

PLACE: 京都大学 西部講堂

ARTIST

演出/音楽/宣伝美術/出演 カジワラトシオ

演出/振付/出演 東野祥子

美術 OLEO

映像 斉藤洋平 (Rokapenis)

特殊美術・映像 関口大和

音楽 中原昌也

出演:ケンジル・ビエン、吉川千恵、加藤律、ミナミリョウヘイ、齋藤成美、田路紅留美、(両公演出演)矢島みなみ、もっしゅ、FANACO、JON(犬)、尾見美苗(東京公演出演)、はなもとゆか×マツキモエ、菊池航、(京都公演出演)

テクニカルスタッフ ヤノタカオ、西村立志、倉持佑二、森田健介ほか

音響協力 Slim Chance Audio

助成 公益財団法人セゾン文化財団/京都芸術センタ-制作室支援事業

製作:ANTIBO HQ

Previous
Previous

惑星共鳴装置

Next
Next

DUGONG